「草庵」とは、草葺きの粗末な家のことで、また、その風情を取り入れた茶室のことをいい、4畳半以下の小さなものを指します。 「庵」は、高潔な生活を志す者の脱俗的な侘住居(わびずまい)をさし、室町期の唐物を中心とする豪奢な座敷茶(真の茶)に対して、武野紹鴎や千利休らによる侘茶(草の茶)の思想を、茶室建築に具現したものです。
当草庵におきましても、質素ではございますが、心を込めて育てた野菜や、地の物を使った一皿一皿のお料理に、精一杯のおもてなしの心を込めて、お客様にお出ししております。